かもめのジョナサン
2025年 12月 10日

この夕べ、
ひとりのひとが
後半生を費やして完成した、
この1冊を手にしています。
カフカもそうですが、
新潮は割と好きな訳をしてたので、
思い出の本の多くには
新潮の名前があったりします。
今の時代からすれば
かなり特殊なカモメですが、
昔であれば普通のカモメ。
それを、
今時のギャラリーがどう見るか。
何を思い、どんな物語を創造していくか。
そのあからさまで
制動の利いた描写が面白い。
当のカモメのジョナサンはといえば、
そんなギャラリーにはお構いなしに
我が道を行くんで。
痛快とは縁のない
その天然な有り様がまた面白い。
余談だが、
ジョナサンは、新約聖書が言う
「人の子」の愛称のひとつ。
神の子ではなく、
人の子でなければならぬが、
でもその理由は、
今時のひとには、分からないね。
しかしその理由を知るひとにとって、
この本は
忘れ得ぬ1冊になることうけあいです。
by misc_drops
| 2025-12-10 23:28
| ロマン
